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藤原健吾

「藤原健吾」という人間

◆教室の絵  

  

   僕ってちょっと変わっているらしいんです。

 

   ま、自分に似てるナァと思う人間に会ったことはないですから、
   皆が言うように、やっぱり変わっているのかもしれません。

 

   たとえば、こんなことがありました。

 

   大学で心理学の講義を受けていたときのことなんですが、
   先生が、初回授業の導入の際に、
   

  「教室の絵を描いてみなさい」 と、おっしゃったんです。

 

   その先生の狙いとしては、

 

      後ろから黒板の見える教室風景
      前から全体を見渡した教室風景

 

   という二通りに分けられると指摘した上で、
   どちらの絵を描いたかによって、  
   その人の立場が分かる、という話につなげたかった。
   

   つまり、
   

   生徒という立場の者なら、後ろからの風景となり、
   教師や教師になりたい者は、前からの風景になる、と。

 

   そんな解説をしながら
   先生は講義室を巡回していたわけですが、
   僕の絵を見たとき、先生の足がピタッとまりました。
   

   いっしゅん、目が点になっていましたね

 

   僕が描いたのは、「窓の外から見た教室」だったんです (^^;

 

   先生はしばらく立ちどまっていましたが、
   その後、そのまま巡回をつづけられ、講義はつつがなく終了しました

 

   当然、僕の絵についてふれられることはありませんでした (^^;

 

 

 

◆流れ星

 

   これも学生の頃の話ですが、
   今でもその時の状況をありありと思い浮かべることができます。

 

   僕はアメリカンフットボール部に所属していたのですが、
   ある日、先輩がこんなことを言いました。

 

   「おい、藤原。
   

  流れ星が願い事を叶えてくれるのは何故か、知ってるか?

 

   ちょっとした謎かけです。僕は面食らいました。

 

   「いや、僕には分かんないっす。何故っすか?」

 

   ニヤリと笑って、先輩は言いました。

 

   「流れ星が流れるほんの束の間に願い事ができる人間は、
   

  常にその願いを、心のド真ん中にすえている人間だからさ

 

   ベンチャービジネスを興してからも、
   この言葉を忘れたことはありません。
   

   僕は常に、
   将来のビジョン(=野望)を、心に強くイメージするようにしています。

 

藤原健吾の「仕事論」

◆ベンチャーこそ成長できる場

 

   仕事? 大好きです。

   とくに、ベンチャー特有の

  「未開の地に分け入っていく喜び」 がたまりません。

    状況を分析し、手持ちのカードを見比べ、知恵をしぼる。
    「どこから攻めてやろうか」 と戦略を立てるのがとても楽しい。

   人と違う視点は、僕の強みだと思ってるんです。

   まぁ、平たくいえば「変わり者」ということなんですけど、

  ビジネスチャンスは 「自分を信じる力」から生まれる

   

   と、思ってますからね。

   たぶん、多少ナルシストなくらい がちょうどいい(笑)

   

   もちろん、失敗体験は山ほどあります。

   そういうときは、原因の棚卸しをします。

 

   ヤンキースの松井秀喜選手が、
   その著書である「不動心」の中でこんなことを書いていました。


   (この本は、買ってすぐ 最初の10行で泣いた 思い出の本)

 

 

   「生きる力とは、成功を続ける力ではなく、

 
   失敗や困難を乗り越える力だ」

   

   つらいときも、不安なときもある。

   

   でも、自分の力で乗り越えたときのすがすがしさを知ってしまったから

   もう、僕は、ベンチャー以外はこれからも考えられないと思う。

 

   たとえるならベンチャーとは、

   大海原を果敢に航海しているちっぽけな小船のようなものだ。

   沈没しないためのバランス感覚はぜったいに必要で、
   波を読む力や波に乗る力は、毎日磨いていくものだと思う。謙虚にね。

 

   でも、それだけではダメだ。
   それだけでは、船は永遠に 「ただそこに浮いているだけ」 だ。

  

   船を前進させるのは 「志の位置」 だ。
  

   それは、空から見下ろすと、
   進むべき場所に向かって転々と置かれた マイルストーン のように見えるはずだ。

 

   それらを見失わないことが、
   ベンチャーで成長するためのもっとも大切なことだ、と僕は感じています。

 

   あ、小さな船だからといって、ベンチャーが孤独というわけじゃありませんよ。

   へこたれずに頑張りつづけていると、自然に人脈がひろがっていく んです。

   
   別々の会社に所属していながらも、
   

   お互い 仲間 だと確信している間柄の方も、たくさんいます。有り難いことですネ。

 

 

◆バカの壁

 

   ベストセラーになった養老孟司さんの「バカの壁」には、

   僕のビジネスマインドのベースとなる部分において、たくさんの 気づき がありました。
   
   いちばんはココです。

    「知るということは根本的にはガンの告知だ」
   
   あと半年の命だと言われたとき、そこに咲いていた桜は今までとは違って見えるだろう。

   それは、桜が変わったのではなく、自分自身が変わったということに他ならない。

   僕は、仕事にも 命の限り があると感じました。

  

   その瞬間、大げさかもしれませんが、僕は 生まれかわった のだと思います。

   人生を7日間の海外旅行にたとえると、僕は今、3日目の朝 といったところでしょうか。


   海外旅行においては、人は 「1日たりとも無駄にはするまい」 というマインドで動くと思います。

   僕は、それくらいのマインドで、仕事をしたいと考えています。